【新唐人2012年9月7日付ニュース】9月1日、夏休みが終わり、新学期が始まりました。中国の各地からは中高生の自殺情報が頻繁に伝わっています。アナリストは、このような悲劇が絶えないのは、中国の教育制度に問題があり、子供たちに対する圧力が大きすぎると指摘します。
新学期が始まって間もなく、北京、上海、天津、広州、湖北、四川などから相次ぎ中高生の自殺情報が伝わりました。上海では二日間で4人が自殺しました。
南京中華自殺救援網の張純さんによると、最近中高生の自殺が多く、一部大学生の自殺もあるそうです。張さんは、現下の中国の教育制度がこのような現象を招いた元凶だと指摘し、今の子供たちは小学校から大学に上がるまでずっと試験に追われなければならず、圧力が大きすぎるといいます。
南京中華自殺救援網 張純さん
「今の子供たちは中学校から高校に至るまで、圧力が大きすぎます。他の事を経験したりする時間もなく、自分の受け皿がないのです。圧力を発散させる方法がなく、相応な経験と知識もありません。『性』の教育はあるのに、『愛』の教育はないのです、『生死』の教育もありません」
北京協和啓発心理諮問センターの薛さんは、中国では一人っ子が多いため、子供に対する親の期待が大きすぎて、逆にプレッシャーを与えていると述べます。
北京協和啓発心理諮問センター 薛さん
「親の教育方法とも関係があるでしょう。子供は一人しかいないので、親の期待が大きく、みな龍や鳳凰になってほしいのです。しかし子供はそれぞれ違い、みな同じではありません」
また、新学期に対する不安や学業の圧力をネット上で訴えている子供たちも少なくありません。心理学者は、保護者と学校は子供たちにもっと関心を払い、悲劇の再発を防いでほしいと呼びかけます。
新唐人テレビがお伝えしました。
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)